猫にいい子にお留守番して貰う為の対策としつけ
仕事や買い物、用事等で飼い主である私たち人間は時には出かけなくてはいけません。その間、しつけのなってない猫を留守番させるとなると、あんな事してないかな…こんな事してないかな…と心配になってしまうと、物事が手につかなくなってしまいますよね。また、帰った後に猫が散らかした物を片付けたり少し手間が増えてしまいます。きちんと対策してしつけをすればそんな心配も手間もいらず安心してお留守番して貰えて出かける事ができます。
心配せずに出かけられる環境作りととしつけを
過ごしやすく安全な環境作りとは
留守番してもらう上で一番重要なのは快適に過ごせる環境です。
2部屋を行き来出来るとストレスを貯めずにお留守番出来るのでいいですが、あくまでも理想の為、家の構造や部屋数によって難しい場合もあるので1部屋にいて貰う場合は、室温がコロコロ変わらないように、夏場や冬場はエアコンを付けて出掛けて行くのも大切です。室温と換気に気をつけて下さい。
また、飼い主が帰って来て玄関を開けた時、外に飛び出していかないように、玄関に通じる廊下のドアは、閉めて出かけるといいでしょう。
飼い主が居ない間に起こる可能性のある出来事
飼い主が出掛けている時間にもよりますが、自分の居ない間に予想されるトラブルは、誤飲、誤食、ゴミのいたずら、フード不足、水不足、トイレ、などです。それぞれもしかしたら起こりうる事なので家を空ける際は、上記の事が起こらないように気を付けなければいけません。ですがほとんどの事が飼い主の努力で回避出来るトラブルなので、自分が家に居ない間に大事な猫が大変なことにならないようにしっかり対策やしつけをしましょう。
誤食・誤飲を避けるための管理、しつけ
基本的には猫は警戒心が強いと言われていますが、何を口にするか分からないという怖さがあります。携帯の充電器、コンセント、イヤホンなども噛んでボロボロにしてしまう可能性も考えられます。普段からコード類を噛まないようにしつけていれば問題はありません。しつけの仕方はやはり、噛んだ時に霧吹き等で水をかけ辞めさせる方法が一番いいです。まだしつけが完了していない場合は、心配だと思うのでしまって出かけるしかありません。
人間の食べ物を食べる猫の留守番しつけ
人間の食べ物を食べてしまう猫の留守番は特に心配になると思います。キッチンの部屋に入れないようにドアを閉めていけば安心ですが、構造的にキッチンにしか猫に居てもらう場所がない時は、三角コーナーの生ごみを処分し、生ゴミの入ったゴミ袋は部屋に置かないようにしましょう。生ごみを口にしてしまうと発熱や下痢、嘔吐などの症状が出てしまう危険性があります。
また普段から、猫がゴミをあさったりする場合はその都度叱り、霧吹き等で水をかけてください。
留守番に慣れてない子猫のしつけ
生後間もない子猫は、留守番が苦痛になり飼い主が帰宅した後、興奮状態になり噛みついて来たり走り回ったりして落ち着きのない行動を取ってしまう事があります。留守番させる時は大きなゲージ(2階~3階がある作りの物)にトイレ、水、フード、飼い主の匂いがするタオル等を置いてその中で留守番させます。
誤飲や思わぬ怪我に繋がらないように、ある程度の月齢になるまではゲージに入れなくてはいけません。
ゲージに入れられる=飼い主が何処かに出かけると覚えて来るので次第にゲージにすんなり入らなくなりますが、怒らず優しく声をかけ抱いてあげて下さい。また留守番はストレスが溜まりやすいので、ゲージに入れる前には必ず少しでも遊んであげて下さい。
留守番させている間のトイレ
綺麗好きとして知られる猫は、トイレが少しでも汚れていると排泄するのを我慢して膀胱炎になってしまったりします。留守番させる際は清潔なトイレを複数用意し、きちんと掃除をして何か所かに設置してください。
また、トイレが綺麗でも猫によっては飼い主が居ない間に無防備な姿になれない、と不安がって排泄を我慢してしまう場合もあります。そのような性格の猫の場合、あまり長時間の留守番には不向きと言えます。なのでなるべく独りにしないように心掛けてください。
留守番させた後に確認すること
帰ってきたらまず、猫の体に何も傷や怪我がないかスキンシップも兼ねて撫でつつ確認してください。そして、トイレはきちんとしているか、フード・水の減り具合はどうか観て下さい。
トイレが汚れていないのに、飼い主が帰って来たらこれ見よがしに排泄する猫が居ます。他の項目で書いたとおりの理由でそのような行動を行いますが、帰宅後挨拶もそこそこにトイレに駆け込んでいった場合、待っててくれてありがとう。と褒めてあげて下さい。
絶対に用意しなくてはならない物
留守番をさせる際に絶対に沢山用意しなくてはならないのは、フード、水、トイレです。特にフード・水は夏場の場合は沢山用意しなくてはいけません。
ですがフードはウェットタイプではなく、ドライフードを沢山用意して行って下さい。本来与えすぎは良くありませんが、留守番させる時間が飼い主の予定により長引いてしまう場合、多めに用意しておいて損はありません。ウェットフードはドライフードに比べ痛みやすく、帰ってきた時に酷いニオイがすることがあり、猫が可哀想なので夏場は絶対にドライタイプにして下さい。水は必要量が不足すると、泌尿器科疾患を引き起こす危険性があるのでフードよりも多目に、また色んな場所に置いてください。
まとめ
事故やストレスが少なくなるような留守番のしつけの仕方、環境作りを書かせて頂きました。
しっかりしつけてある猫でも長時間の留守番はやはり心配になりますし、飼い主の帰って来ない不安感から、異常なほどに毛づくろいをしてしまい、一部禿げてしまう事もありますので、旅行などで家を空ける際は家に残さず、ペットホテルなどを利用し、ついでに健康診断なども受け快適に待っていられるようにして下さい。ちなみに、ペットホテル利用の際は、年に1度猫が打たなければならないワクチンを接種している事が前提ですので、ワクチンを打ってないと泊めて貰えない事がほとんどなので、お気を付け下さい。