猫とあなたがこれからも幸せに暮らす為のしつけの方法
初めて猫を家に迎えたとき、これから始める新しい生活に胸を躍らせ、その愛らしい姿に一目で心奪われますよね。
とは言え、出来ることなら悪いことをしないで、手を焼かせないイイ子に育ってくれると嬉しいのが、飼い主にとっての本音だったりします。
猫は犬とは違い、群れで行動する動物ではありません。
なので人間に比較的従順な犬よりもしつけが難しい、気まぐれな猫はしつけなんて出来ない。と思われがちですが、そんなことはありません。
ここではこれから先共に暮らす猫とあなたが幸せに暮らす為のしつけの仕方をお伝えしたいと思います。
共に暮らす上で猫に教えなければいけない生活ルールとは
どうして猫のしつけをする事が必要なのか?
猫にはみなさんご存じのように、細くて鋭い爪、そして小さいながらも立派な犬歯があり、長毛種や短毛種の猫がいます。
一緒に暮らす上で、引っかいてほしくないところでの爪とぎや、飼い主であるあなたや家族の事をむやみやたらに噛まないように、噛み癖はなくしておかなければならないものになります。
きちんとしつけをしていなかったのに、叩いたり、「そこで爪とぎしないで!!」、「噛むのやめて!!」等大声で言っても、その場は大きな声に驚いて辞めるだけでしつけとは違い、根本的な解決にはなりません。
きちんとしつけていれば、たまにしか猫の爪を切らなくても大事な家具や壁で爪とぎをしなくなったり、人に噛みついたりしなくなります。
また、家具や絨毯、衣類が毛だらけにならないように、毛玉を吐かないようにする為に、ブラシで猫の毛を鋤いてあげるグルーミングにもしつけは必要となります。
猫が爪とぎをする主な4つの理由
猫が爪とぎをするにはいくつか理由があります
伸びすぎた爪を適度な長さに削る為。
自分のテリトリーを示す為に、色んな所に匂いを付けるため。
狩りをする為にいつでも研ぐ為。
寝て起きた時の気分転換の為。
これらの理由から猫は本能的に爪とぎをします。全て本能的な習性の為、一切爪とぎをさせないというのはとても無理な話です。そして、爪とぎは爪と肉球の間にある臭腺から出る自分の匂いを物をつけるための行動でもあり、そうして自分のテリトリーを主張するんです。なので逆手に取りその習性を利用すれば、比較的に楽にしつける事が出来ます。
爪とぎのしつけの方法とは
市販の爪とぎ器を数種類準備します
家の壁や床、色んな所に設置してみましょう。最初から爪とぎ器を使ってくれれば良いですが、恐らくそうもいかないので、猫が爪とぎ器を設置してない壁や家具で爪とぎをしようとしたら捕まえて「駄目だよ」等声をかけ、設置した爪とぎ器まで連れていき、前足を持ち、猫が爪とぎするように動かします。
何度もその行動を繰り返し教えるうちに、次第に猫自ら設置してある爪とぎ器を使うようになります。上手にできたら都度撫でて褒めてあげるとスキンシップも取れます。いずれは最初に用意した中で最も使用頻度の多い爪とぎ器を多数買って各所に設置するのが望ましいです。
何故噛んでくる猫と噛まない猫がいるのか
猫は小さい頃から多頭で暮らしていると兄弟猫とじゃれて噛んだり、噛まれたりして、段々と噛みつく時の力加減を覚えます。ですが、ペットショップ経由で猫を家族に迎えた場合、そのほとんどが生まれてすぐ独りで過ごす事になり、遊び相手はおもちゃになります。そうすると、一方的に噛む事になり噛まれたときの痛みも知らず、力加減が分からず、甘噛みが出来なくなり強く噛んでしまいます。それとは別に、猫が興奮状態にある、パニックや恐怖心から噛みつき行為をしてしまう事があります。
猫に噛まれるとどうなる?
いくら可愛くても、噛みつき行為は見逃せるものではありません
犬のように家具をボロボロにするまで噛みつきはしませんが、小さい頃飼っていた飼い猫とおもちゃで遊んでいた時に、あまりしつけを出来ていなかった為に飼い猫に思い切り足首を噛まれ、血が止まらなくなり、腫れ上がってしまい松葉杖なしでは歩けなくなり、完治までに1ヶ月ほどかかる怪我をしたことがあります。いくら飼い猫とは言え、ばい菌は居るので噛まれると思わぬ大怪我に繋がってしまいます。
噛み癖を治す為のしつけの方法とは
じゃれて来たり、急に猫が噛んで来たら「痛いよ」等大きめな声で言い、猫が噛むのを辞めるようでしたら毎度噛まれる度に繰り替えして下さい。
何度か繰り返すうちに、「これはやってはいけないことなんだ」と、猫が理解し、やらなくなります。それでもなかなか辞めないようでしたら、噛まれた指をぐいっと猫の口の中に押し込みます。すると猫が苦しがって噛むのを辞めるので、その際に「ダメだよ」と声をかけるのを続けてください。口の中に指を押し込むのは可哀想な気もしますが、噛み癖は無くしておかないと一緒に暮らす上で大変になるのでしっかりしつけましょう。
ブラッシングの必要性
猫は寒い時期から暖かい時期にかけて冬毛が抜け変わる時、ただ撫でるだけでも物凄い量の毛が抜けます
猫自身、抜ける毛を舌で舐め取る行動のグルーミングを行いますが、舐めとった毛は胃の中で毛玉となり吐かなければならないので身体に負担がかかってしまいます。それに室内飼いであってもネコノミが身体に居たり、猫はデリケートなので皮膚病等にも気を付けなければなりません。その為、ブラッシングをして定期的に異変がないかチェックをする必要があります。。またブラッシングを嫌がらないように小さい頃から慣れさせておかないといけません。
ブラッシングのしつけの方法
いきなりブラッシングをすると、猫は驚いて大抵嫌がります
なのでまずブラシの匂いを嗅がせ、何度か頭を手で撫でてからそっとブラシで撫でます。これを何度か繰り返しゆっくりと慣れさせていきます。
慣れて来たら、毛の生えている毛並みの方向に沿ってブラッシングをしていきます。ですがお腹はじっくり慣れさせないと嫌がられてしまうので、最初同様に撫でながらブラッシングをしていくと次第に気持ち良さそうに自らお腹を見せて来てくれます。
まとめ
爪とぎ・噛み癖・ブラッシングのしつけの仕方を紹介させていただきました。猫の性格によってあまりしつけが要らない子も居れば、しつけに時間がかかる子も居るので、根気よくしつけをして行ってほしいです。怒るのとしつけは違います。なかなかいう事を聞いてくれないからと言って怒ってばかりいると猫との心の距離が離れていってしまいます。そうなっていくと、しつけはもっと難しくなっていってしまうので愛情をもってしつけをし、幸せに暮らしてほしいです。