イスタンブールの路上に座るあの猫、銅像になり皆の心に生き続ける
太ましい身体で、道端の段差に腰掛けて、街行く人を見つめるあの猫。広大かつ常に流転を続けるネットの海に漂う、この猫の姿を一度はご覧になった方は、猫ジャーナル読者諸兄には多いのではないかと思います。イスタンブールのこの辺りで撮られたこの写真で世界的に有名になったこの猫さんの名前は、Tombili。残念ながら彼は、病気のため、現地時間の2016年8月1日に帰らぬ猫となりました。そのニュースは地元テレビ局ほか、世界各国で報道されました。
その彼の死の直後、「Change.org」では彼が腰掛けた石畳の道の、まさにその場所に、銅像を建てるキャンペーンが始まり、1万7千以上の賛同者が集まります。そしてこのほど、銅像が完成し現地時間10月4日の13時にオープニングイベントが行われました。この日は、動物愛護・動物保護の世界的な記念日「World Animal Day」でもありました。
銅像が制作されるニュースも、トルコの複数のテレビ局で報じられたり、設置中の銅像を猫が表敬訪問したりと、各方面から注目を集めた模様です。
当日の、イベントの模様はこちらのFacebookライブ動画で公開されています。猫ご飯やお茶が具えられ、周りには木々や花が植えられ、次から次へと人々が集まってくる様子や、テレビカメラの取材陣が話を聞く様子をご覧ください。写真はこちらでも。
また、現地のニュースサイト「140journos」では、銅像を制作した、彫刻家のSeval Şahinさんへのインタビューが掲載されています。銅像のモデリングを担当した猫ちゃんとともに写っている女性が、Seval Şahinさんです。
このTombili君の銅像が、現地の待ち合わせの名所となり、渋谷のハチ公と肩を並べるランドマークになる日を、猫ジャーナルとしては一方的に夢見る次第であります。イスタンブールへお立ち寄りの折には、ぜひ探していただければと思います。場所はこちらとのことであります。
[The statue of famous Anatolian Cat Tombili/ANATOLIAN CAT via Petsmao]
Source: 猫ジャーナル